スズキエヴリィのルーフサイドピラーにできた大きめのヘコミを引っ張りでなおしました

傷のないヘコミを裏側から押して綺麗になおすのが「ペイントレス・デントリペア」の基本技術です。でも、裏から押せない場所や非常に困難な場所もあります。
今回ご紹介するのは、「ルーフサイドピラー」の修理事例です。修理方法は、「プーリング（引っ張り）」を使用しました。エヴリィの場合、天井を分解することで、裏から押すことはできますが、オーナー様とご相談の結果、費用面や予想される仕上がりなど様々考慮されて「プーリング」での施工となりました。

お車は、スズキエヴリィで、車体色はグリーンメタリックです。

凹みの原因ですが、お客様からのお話では、屋根に鳥の糞がついていたので、拭き取ろうとした際に、バランスを崩してルーフサイドに体重をかけて凹ましてしまったとのことでした。
お見積りの際に、同じルーフサイドピラーに別の凹みが見つかったので同時に修理しましたが、そちらは別投稿（別記事）にいたします。

凹みの位置の写真です。

凹みの写真です。デントリペアの専用ライトで凹みを照明しています。

別方向からのヘコミの写真です。天井の蛍光灯が写り込んでいますが、ヘコミの部分で曲がっています。また、ルーフサイドだけでなく、屋根の方も歪んでいます。ゼブラライトと呼ばれる縞々のライトで、歪（ひずみ）を照らしていますが、その線の幅が不揃いなのでわかっていただけると思います。

ヘコミの修理方法は、「プーリング」です。タブと呼ばれるものに接着剤をつけて、専用のツール「スライディングハンマー」で引き出します。
1回で引き出しきれない部分は、タブを接着して引っ張ることを繰り返し、出過ぎた部分は、同じくポンチと呼ばれるツールなどで優しく叩いて元の形状にしていきます。プーリングについては、こちらのページで詳しく紹介しております。

そして、修理後の状態です。