修理する車両とヘコミの位置
今回、ご紹介するのはトヨタの 「GRヤリス」の修理事例です。大阪のデントリペア屋さんに、「ドアパンチ」をなおしてもらったけれど、その結果が、おかしいので、なおして欲しいとのご依頼です。
ボディカラーはパールホワイト系です。
修理対象の部位は、運転席側のリアタイヤの上にあるパネル「リアクォーターパネル」のプレスラインの上です。次の写真で、縦に貼った黄色いテープ2枚の間にあります。
上の写真では、なおっているように見えますが、実際には、たくさんの凹凸ができております。
修理前の状態
他社のデントリペア跡にお客様が違和感を感じる理由は、主に2つありました。
- 表面に直径3~5mmの凹凸が多数ある
- ヘコミのあった周辺が他の所より盛り上がっている
下の写真の中央部分を見てください。表面にブツブツしたものがあることがわかると思います。デントリペアの専用ライトで照明しているので、他社のデントリペア跡、表面の凹凸がわかりやすくなっています。プロのデントリペア屋のお仕事としては完成度がかなり低い状態です。
しかしながら、お客様からのお話では、そのデントリペア屋さんに依頼する前に、ご自分で裏からドライバーの頭側(もしくはハンマーの柄?)で2回ほど力強く押して、「波打った状態になっていた」とのことです。したがいまして、デントリペア屋さんにとって、作業が大変な状態になっていたところから修理開始したのだと思います。
さらに、わかりやすい拡大写真です。このブツブツは、他社のデントリペア屋さんがヘコミをなおすために押して凸状態になったものと思われます。です。一方で、押せていない部分は凹状態になっていて凹凸になっています。
さらに、動画です。写真よりも広い範囲にブツブツしたデントリペア跡があることがおわかりいただけると思います。そして重要なのは、黒い線が、細くなるエリアがあることです。このエリアは、他のところより盛り上がっている(高い)から黒線が細くなるのです。この盛り上がっている部分は、「お客様が裏から押した影響」と「ドアパンチの衝撃で周りが盛り上がった」、「デントリペア屋さんがヘコミを押した結果、その周りが盛り上がった」の3つの要因があると思います。
修理方法について
さて、これを修理するには、たくさんある凹凸エリアにある凸部分をポンチで叩いて、平らにしていく作業がメインになります。実際の作業時には、かなりの長時間、凸になっている部分をポンチで丁寧に正確に叩き続けた結果、全体に盛り上がっていた問題も解消していきました。そして全体的にまだ盛り上がっている部分を専用のポンチやハンマーで調整しました。
一方、凹んでいた部分を、裏からツールで押す作業も行いましたが、殆ど必要ありませんでした。
修理後の状態
下の写真は、修正作業後の写真です。
さらに、わかりやすい写真です。修正後は、凹凸がなくなって黒い線もまっすぐになっています。黒い線が少しギザギザに見えるのは、表面の塗装の「肌」によるもので、正常な状態です。
写真だと一部のエリアしか状態を確認いただくことができませんので、確認用動画も掲載しておきます。
今回の修理について
今回の修理結果も、お客様に大変お喜びいただくことができ、ご満足いただくことができました。
実のところ、お客様は当店で修正施工する前に、「大阪のデントリペア屋さん」に、「再施工または返金」をお願いしに行かれたのですが、取り合ってもらえなかったそうです。そのデントリペア屋さんにとっては、十分な完成度の状態だったのでしょうか・・・。あるいは技術力の限界だったのでしょうか・・・。
当店では、他社デントリペアの仕上がりにご不満がある場合の修正も行っておりますが、費用が二重に発生するのは、もったいないですから、まずは、施工されたデントリペア屋さんに、「再施工」を依頼してください。誠実な、デントリペア屋さんならば、きちんとお客様のお話を聞いて、周りの景色を施工箇所に写し込んだり、専用ライトを使って、お客様と一緒に状態を確認してくれるはずです。
今回のように再施工してくれなかったり、「これが限界」と言われたけれど納得できない場合は、当店にご相談ください。お客様にご納得いただけるよう誠実に対応させていただきます。
社名:デントリペア・ヨコイ
店舗:〒619-0204 京都府木津川市山城町上狛東下16-7
※不在の場合がありますのでご来店の場合は事前にご連絡をお願いいたします。
TEL:080-4559-0147
URL:https://dent-yokoi.com/