傷のないヘコミを裏側から押して綺麗になおすのが「ペイントレス・デントリペア」の基本技術です。でも、裏から押せない場所や非常に困難な場所もあります。
今回ご紹介するのは、裏に鉄板があって、都合のいい場所に穴もないため、裏から押すことが難しい「ルーフサイドピラー」の修理事例です。

修理方法は、「プーリング(引っ張り)」を使用します。“プーリングでは、完全にわからないようにするのは難しい”という同業者もいますが、ツールときちんとした技術があれば、なおせるヘコミも多くなります。

お車は三菱のエクリプスクロスです。

三菱 エクリプスクロス

ヘコミの場所は、
・左後席ドアの後方、上の方に縦4cm×幅2cmの浅いヘコミ1箇所
・運転席側(右サイド)の後席ドアの上付近のルーフサイドピラーに直径1cm~3cmの浅いヘコミ計4箇所
どなたかがルーフピラーに手をおいて力を加えたことが原因と思われますが、写真ではわかりにくい、かなり浅いヘコミです。

この投稿では、「左後席ドアの後方、上の方に縦4cm×幅2cmの浅いヘコミ1箇所」の修理をご紹介します。(運転席側は別投稿にてご紹介)

ヘコミの写真:左サイド後方 まっすぐのはずの黒い線がヘコミ部分で太くなっています。
ヘコミ確認用動画:まっすぐのはずの線が太くなるのでヘコミがあることがわかります。

次の写真のように、プーリング用のタブに接着剤(ホットメルトグルー)を塗って貼り付けます。そしてスライディングハンマーを使って引き出します。
もとのヘコミから離れた部分にタブを接着していますが、これは作業の終盤なので、周囲にあるほんの少しだけ凹んでいる部分をなおすためです。軽くハンマーで引き出したあと、状態を確認して、出過ぎた部分は専用ポンチを使ってやさしく叩いて完全にもとの形状になるようにします。ご依頼部分のそばにある「気づかないようなヘコミ」もなおさないと「完璧」とは言えません。

プーリング用のタブ

ヘコミ修理後の状態は、写真ではわかりにくいので動画でご確認をお願いします。

修理後確認用動画:移動する黒い線でご確認ください

プーリングで、精緻な仕上げをするにはかなりの時間と集中力が必要になりますが、今回も大変きれいに仕上げることができました。
お客様に納品する際には、きれいになおったことを、とてもお喜びいただけました。今回もペイントレス・デントリペアによる修理がお役に立てて本当に良かったです。
なお、プーリングには「作業中に塗装が剥げるリスクがあること」を予めお客様にご説明し、ご了解をいただいてから作業をさせていただいております。裏から押す方法が使える場合は、そちらの方法で作業させて頂いております。
お客様が、ご自分で道具を購入してなおすことはおすすめいたしません。最初からプロにご依頼いただいた方が、ご満足いただける結果になると考えます。


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社名:デントリペア・ヨコイ
店舗:〒619-0204 京都府木津川市山城町上狛東下16-7
※不在の場合がありますのでご来店の場合は事前にご連絡をお願いいたします。
TEL:080-4559-0147
URL:https://dent-yokoi.com/