ヘコミ修理の概要
今回ご紹介するのはレクサスIS300ｈのドアノブ付近にできたヘコミの修理です。
左リアドアのドアハンドル後方に、気がついたらヘコミがあったとのことでした。おそらく、どこかの駐車場で、なにかをぶつけられたようです。窓を全開にしてツールで裏から押す方法を試してみましたが、ドアハンドルのパーツ（裏側にある）が邪魔で、ヘコミの真裏を押すことができませんでした。
ヘコミ修理前の状態
ヘコミ部分の写真です。左リアドアのドアハンドルより後方、かなり橋に近い部分に凹みがあります。
よく見ると縦長で少し深くて、マイナスドライバーのようなもので突いたような形状※で、傷もあります。ヘコミの原因は、なにかものがあたったのだと思われますが、ドアパンチではなさそうです。
※この形状は、業界では「シャープクリス」といいます。
ヘコミの修理方法
こちらの修理は、窓を全開にして、その隙間からツールを差し込んで裏から押してなおす「プッシュ」という方法を使用しました。しかし、ドアハンドルの裏側が邪魔でヘコミの真裏が押せなかったので、内張りを外して、ドアハンドルとドア開閉関連のユニットを取り外しました。
これにより、邪魔なものがなくなり、ヘコミを真裏から押せるようになりました。
多くのお客様が勘違いされておられますが、決して、ヘコミを裏からハンマーでガンガン叩いてなおすわけではありません。慎重に、正確に、そして何度もヘコミを裏から専用のツールで押して元の形に少しずつ戻して行きます。
ヘコミ修理後
次の写真は、修理後のものです。ヘコミがなおっていることがおわかりいただけると思います。ただし、傷の方はデントリペアで、なおせませんので残っています。
最後に、お客様にヘコミがなおっていることを確認していただき、作業完了。傷についても目立たないので、ヘコミがなおったことを喜んでいただけました。
今回の修理について（まとめ）
今回は、窓を全開にして、その隙間からツールを差し込んで裏から押してなおす「プッシュ」という方法が使用できました。もし、裏から押せない場合でも「プーリング」という方法があります。傷があると使えないので、今回は、ドアハンドルと関連の部品を取り外して、「プッシュ」でなおしました。
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