車の屋根にできたヘコミ修理は、修復歴がつかないペイントレス・デントリペアがお奨めです。
屋根は板金塗装すると、補修歴や事故歴がついてしまう部分ですので、補修したことがわからず事故歴もつかないデントリペアはとても有効な修理手段です。
ルーフ、屋根の修理事例はこちらを御覧ください。
具体的な修理手順
「プッシュ」と呼ばれる「ヘコミを裏側から押してなおす方法」を使用する場合は、天井の一部または全部を外してヘコミ修理します。天井を外す手順は、
- ドアやリアゲートにある水浸入防止のゴムパッキンを外す(天井に接する部分だけ外すこともあります)
- ピラーと呼ばれる屋根を支えている部分にある内張り(内装パーツ)を外す(同じく天井に接する部分だけを外すことがあります)
- サンバイザー、アシストグリップ、ルームライト類を外す
- クリップ類を外す
- 天井を外す。※接着されている場合は切り離しながら外します(例:ダイハツ タント)
と書くと簡単ですが、かなり大掛かりな作業で天井を外します。
■天井(ルーフライニング)の脱着費用は当店の場合、16,500円(税込)~ となります。
ヘコミがドアに近い位置にある場合などは、天井を支えたり固定している部品(A、Bピラーの内装やバイザー、ルームランプなど)の一部だけを外して、屋根と天井の間に隙間ができる状態にして、その隙間からツールを差し込んで修理します。天井を完全に取り外す場合は、車種によりますが、3万円程度の費用になります。また、装着されているオプションによっては更に費用をいただく場合もあります。
「プーリング」と呼ばれる方法を使用する場合は、天井の取り外しは不要です。
→ プーリングとは
ルーフサイドピラーと呼ばれる部分がありますが、一部の車を除けば、天井を分解しても「プッシュ」でなおすことができないケースが多くあります。ルーフサイドピラーの裏側に構造補強のための鉄板があり、裏側から押すことが困難なためです。ルーフサイドピラーは、プーリングでヘコミ修理することが標準になっています。
ルーフサイドピラーの修理事例はこちらを御覧ください。
デントリペアで修理できる車の屋根のヘコミ、できないヘコミ
屋根のヘコミ修理の実績は多数ありますので、修理事例を御覧ください。基本的には、どのようなものでも修理できますが、深すぎて鉄板(アルミ板)が非常に伸びているもの、30cmを超える大きなものは、歪みが残る場合があります。また、内部構造が変形しているものや、溶接部分が変形しているものは、お断りする場合があります。
雹害(ひょうがい)の車もデントリペアで修復できます。車両保険が利用できるケースもありますのでご相談ください。